Webマーケターとしてキャリアを築く中で、「プログラミングは必要なの?」と感じたことはありませんか?
必須!!っとまではいきませんが、あった方がより深い価値を届ける事が可能になります。
・広告運用でのデータ測定
・SEOでの最適化
・ターゲットを絞ってURLを生成
etc…
などまだまだ活用法はあり、WEBマーケターとして利益を最大限に上げるためには必要となってきます。
この記事では、
- 具体的マーケターにプログラミングがどう必要なのか。
- プログラミングの必要性とメリット
- 最低限学ぶべき具体的な言語とその順番
をご説明します。
闇雲に勉強するのではなく、なぜ勉強するのかしっかりご理解いただき、
今回ご説明する順番で勉強していけば無駄なく効率的にWEBマーケターとして成長が可能となるので、頑張っていきましょう。
Webマーケターにプログラミングは必要?
プログラミングスキルが必要な3つの理由があります
Webマーケターにとって、プログラミングスキルは「必須」ではありませんが、次のような場合に役立つスキルです。
- エンジニアとの連携が多い場合
- 業務効率化が求められる場合
- WEBマーケターとして深い分析や最適化に必要
1.エンジニアとの連携が多い場合
webマーケティングの仕事では、ランディングページの改善や、トラッキングコードの設置など、エンジニアと密接に関わる場面があります。
このとき、HTMLやCSSの基本知識があれば、改善や連携がスムージになり、お客様に立派な物を納品できるだけでなく、しっかりと納品物などに納得のいく説明が可能になります。
他にも次のような利点があります:
迅速な問題解決:
いざ納品したら小さな修正や調整をお願いされる事は結構多くあります。
例えば、サイト制作であれば、「もう少し行間を開けてほしい」など
その際にHTMLの最低限の知識があれば、まだもう一度費用を払ってエンジニアに依頼しなくても
自分で修正して納品する事が可能になります。
スムーズなコミュニケーション
エンジニアに依頼する際に専門用語や仕組みを理解していることで、エンジニアとの話し合いが的確になり、作業の効率が向上します。自分の中でイメージする際にエンジニアとの不一致を減らす事ができ、より効率よく納品物を完成させられます。
2.業務効率化が求められる場合
マーケティング業務はデータ分析やレポート作成など、多岐にわたる作業を伴います。そこで
PythonやJavaScriptのスキルを活用すれば、次のような自動化が可能です。
データ処理の高速化
数千行のデータを手動で処理する代わりに、スクリプトで自動的に整理できます。
クライアントの数が増えてくると日頃の業務量も多くなります。
そこを自動化する事ができれば一日数時間かけていた事がたった数分で片付く事が可能になります。
反復作業の削減
メール送信やデータ集計など、日常的なタスクを自動化して本来の業務に集中できます。
メールなどで返信する内容が決まっていたりすれば、どんなタイミングでお客様が返信してきても、
自動で即返信が可能が可能になります。
ビジネスの世界ではスピードは命です。ぜひ身につけて効率良くWEBマーケターの仕事をこなしましょう。
3.WEBマーケターとして深い分析や最適化に必要
そしてなんといってもWEBマーケターとしてのレベルがグッと上がります。
この後詳しくご説明しますが、SEOでの最適化でもHTMLのコードの知識があって初めて最適化か可能になりますし、
広告でコンバージョン測定するには、タグのコードをwebサイトに埋め込む必要があります。
これらの知識があって利益の最大化が可能になり、WEBマーケターとしての価値が大きくなります。
2. Webマーケターが学ぶべきプログラミング言語
では実際にどの言語をどの程度知っておくべきなのかをご説明します。
習得べき言語とその順番は以下の通りです。
- HTML/CSS
- JavaScript
- PHP
- SQL
- Python
- その他の言語
①HTML/CSS:サイト制作でのマーケティング
HTML(HyperText Markup Language)はWebページの骨格を作る言語で、コンテンツの構造(ヘッダー、段落、リンクなど)を作成する事ができ
一方、CSS(Cascading Style Sheets)はWebページの見た目をデザインするために使用され、フォント、色、レイアウトなどを制御します。マーケターがこれらを学ぶと次のようなメリットがあります
この2つの言語が理科できれば以下の事が可能になります。
ランディングページの微調整
Webマーケターは広告などでランディングページの作成したり依頼などをします。
その際に例えば、特定のセールイベントの終了後、バナー画像を変更したり、
緊急のキャンペーン情報を追記するなどの作業がHTMLとCSSの編集が容易に可能になります。
文字の変更の色の変更が可能になることによって色々なパターンのランディングページが量産できるようになる事は大きなメリットです。
SEO対応
HTMLはサイト制作ではまさに肝となる骨組みです。
HTMLの知識があれば検索エンジンのランキングを上げるために重要なmetaタグ(タイトルタグや説明文タグなど)や、alt属性(画像の代替テキスト)を適切に追加できます。
これにより、検索エンジンがページの内容を正確に理解しやすくなります。
特にhタグの理解がなければSEO対策は全くできないといっても過言ではありません。
A/Bテストの実施
A/Bテストは、異なるデザインやテキストを比較して最適なコンバージョン方法を探るプロセスです。
CSSを用いれば、ボタンの色やフォントサイズなどを簡単に変更し、どのバージョンがより効果的かをテストできます。
実際の例として、商品紹介ページにおいて、HTMLで商品詳細をセクション分けし、CSSで目を引くボタンスタイルを施すことで、購入率を向上させたケースがあります。
色々なパターンの組み合わせで成約率の高いサイトを作り上げることで利益が大きく上がります。
②JavaScript:トラッキングや動的コンテンツ作成に役立つ理由
JavaScriptは、Webページに動的な動作やインタラクティブな機能を追加するスクリプト言語です。
マーケターにとって特に注目すべきポイントは、ユーザー行動の計測やカスタマイズされたコンテンツの表示です。
ちなみにあの有名なGoogleアナリティクスはこの「JavaScript」言語からできており、
このGoogleアナリティクスによってユーザー行動の分析が可能となります。
このjavascriptを習得できればいかが可能となります。
Googleタグマネージャーとの連携
JavaScriptを使ってカスタムトラッキングコードを作成すると、より詳細なユーザー行動を分析できます。
例えば、訪問者が特定のボタンをクリックした回数や、特定のページでどの程度スクロールしたかを記録する仕組みを導入できます。
もちろんGoogleタグマネージャーはJavaScriptの知識がなくても利用は可能です。
さらに深い分析に多少のjava scriptの知識があれば最大限にGoogleタグマネージャーを利用が可能になります。
動的コンテンツの作成
例えば、ユーザーが商品ページを閉じようとした際に、「この商品、今なら10%オフ!」と表示されるポップアップを作成できます。
これにより、離脱率を下げ、コンバージョンを向上させる効果が期待できます。
ユーザーのに合わせてカスタムできる事はWEBマーケターとして外せない知識なのでぜひ習得してください。
フォームのバリデーション
オンラインフォームに不正確な情報が入力されることを防ぐために、リアルタイムでエラーを検出する機能を追加できます。
例えば、メールアドレスの形式を自動チェックし、エラーがあればその場で警告を表示する事が可能になります。
これができるようになれば取りこぼしをなくす事ができ機会損失を最小限にできる事ができます。
③PHP:フォーム処理と動的Webページ構築
ここまでフロントエンドでの言語でしたが、
PHPは、サーバーサイドで動作するバックエンドのプログラミング言語で、動的なWebページやデータ処理を実現するのに使われます。
特にマーケティング業務では、ユーザーエクスペリエンスを向上させるツールとして活用されています。
PHPができると以下の事が可能になります。
お問い合わせフォームの作成
PHPで問い合わせフォームやリード獲得フォームを作成し、送信された情報をデータベースに保存することができます。
このデータをもとにユーザーを分析し、適切なフォローアップを行うことが可能です。
例えば、ユーザーがフォームに入力したデータを自動的に指定のメールアドレスへ送信する機能を追加できます。
また、入力内容をデータベースに保存して、後で分析に活用することも可能で
PHPを使ってフォームの入力内容を検証し、マーケティング活動に活用できるデータ
(例えば、ユーザーの興味や購入履歴)を収集することができます。
カスタマイズ可能なランディングページ
PHPを使えば、ユーザー属性に基づいたパーソナライズされたコンテンツを表示できます。
たとえば、過去に商品を購入した顧客には割引クーポンを表示するといった工夫ができます。
PHPでユーザーをランダムに異なるバージョンに振り分け、どのバージョンが最も効果的だったかを分析することができます。
APIの利用
PHPを使って、外部サービス(例:Google MapsやTwitter)からデータを取得し、Webページにリアルタイムで表示することが可能です。
メールマーケティングが可能になる
このメールマーケティングとしてできる事が2つあります。
①自動メール送信システム
PHPで、ユーザーの登録情報に基づいてパーソナライズされたメールを自動的に送信するシステムを作成できます。
例えば、ユーザーが新規登録した際にウェルカムメールを送ったり、誕生日や特別なイベントに基づいてプロモーションメールを送ることが可能です。
②メール配信リストの管理
PHPで、メールリストの管理や購読者のセグメント分け、定期的なメール送信のスケジュール管理が行えます。例えば、特定の地域や過去の購入履歴に基づいてメールを送ることができます。
メールマーケティングはリードの獲得から再購入までカスタマージャーニーの中で根幹を担う大事な仕組みです。
データベースとの連携
PHPによって顧客データベースの管理が可能になります。
PHPを使ってこれからご説明するSQLの顧客データをデータベースに保存し、後から分析やマーケティング活動に活用できるようにすることができます。
例えば、ユーザーの購入履歴を保存し、次回購入時にパーソナライズされたオファーを提供することが可能になります。
PHPを学ぶ事によってこれらの事が可能になればもはや一人前とWEBマーケターといっても過言ではありません。
④ SQLの顧客情報管理:データベース操作の基礎と活用法
SQL(Structured Query Language)は、データベースを操作するための言語です。マーケティング業務では、大量のデータを効率的に管理し、効果的なキャンペーン施策を打つために役立ちます。
キャンペーンの効果測定で、特定の条件に合う顧客リストを抽出するなど、効率的なマーケティング施策が可能になります。
SQLの習得でできる事は以下です。
顧客リストの抽出
例えば、「過去30日間に商品を購入した顧客」や「特定地域に居住しているユーザー」といった条件でデータを抽出し、ターゲットを絞り込むことができます。
このプロセスにより、広告費用を効率的に使えます。
ユーザー層をしっかり割り出せるのはWEBマーケターで欲しいデータです。
データの統合と分析
異なるデータソースから取得した情報を一元管理し、統計や傾向を把握することで、マーケティング戦略を強化できます。
異なるデータは統合は難しく、分析する前に時間がかかります。この作業を一元管理する事ができればマーケティング活動がすごく楽になります。
ダッシュボードの構築
SQLを活用して、リアルタイムで更新されるマーケティングダッシュボードを作成すれば、キャンペーンの進捗やパフォーマンスを即座に把握できます。
即座にリアルタイムで数値を表示されれば、次の戦略も即座に練ることが可能になり、マーケターから経営者になった時に、生産性が爆上がりになる事は間違いありません。
⑤Python:データ分析と自動化で差をつけるスキル
Pythonは、Webデータのスクレイピングやマーケティングキャンペーンの効果分析に活用できます。競合サイトの価格データを収集して、戦略を立てるができます。
Pythonはそのシンプルな構文と幅広い用途により、データ分析やタスクの自動化において特に人気の高いプログラミング言語です。
最近ではAIの作成にもこのPythonが使われています。
Pythonの習得でできる事は以下があります。
データ収集(スクレイピング)
Pythonのライブラリ(例:BeautifulSoupやSelenium)と言うのを使うと、競合サイトの価格情報やレビューなどを自動収集できます。これを活用することで、競合分析が楽になり自社の商品価格を戦略的に設定できます。
レポート作成の自動化
Google Analyticsや広告プラットフォームのデータをPythonで抽出し、自動でレポートを作成するスクリプトを構築できます。これにより、手動作業を削減し、より戦略的な業務に時間を使えます。
予測分析
売上の予測や在庫の予測など「予測」がある程度見えてないと戦略も立てづらいですよね。
そこで活躍すると便利なのが
Pythonの機械学習ライブラリ(例:scikit-learnやTensorFlow)です。
これを用いると、顧客の購買行動や売上を予測し、先を見据えた施策を立てることができます。
Pythonを用いた自動化により、定期的に行われるルーティン作業を削減し、マーケターがより創造的な業務に集中できる環境を作ります。
その他の言語:Rubyやその他選択肢とその適用分野
ここからはその他になってきますが、企業の独自の業務システムやアプリを開発したい場合は
「JAVA」や「C+」など最適です。
他にもシンプルな記述でアプリケーションを開発できる言語として「Ruby」も人気がある言語です。
カスタムツールを作るスキルを持つと、独自性を発揮できるので余力が出てきたらぜひ挑戦してみてください。
3. マーケターが最低限必要なプログラミング学習方法
学習方法は様々ですが、WEBマーケターとして最低限WEBマーケティングで使える知識が欲しいのであれば、深く学ぶため時間がかかるスクールではなく、本で学んで実践で試す方が最適です。
スクールは費用が高いですしね。
この章では、各WEBマーケティング活動で使えるプログラミング言語が学べる本を紹介します。
もし興味が出てさらに深く学びたくなったらスクールも検討してみるのもいいかもしれません。
サイト制作
SEO
広告
プログラミングスキルを持つマーケターの市場価値
ここまでご説明したスキルとそのスキルの習得方法と学習すれば、プログラミングスキルを持つマーケターの市場価値はかなり大きいものと言えます。
現代の企業では、プログラミングスキルを持つWebマーケターが非常に高く評価されています。
評価される理由として
意思決定のスピードアップ
SQLやPythonを使って、自らデータを抽出・分析できるため、上司や他部門に依存することなく迅速に意思決定を下せます。
データドリブンマーケティングへの進出
データを基にしたマーケティング戦略は、今後の業界の中心となるでしょう。プログラミングを駆使してデータを整理・分析するスキルがあれば、広告運用や顧客分析の精度を大幅に向上させることができます。
例えば、Google AnalyticsやBigQueryなどのツールをPythonやSQLで操作し、複雑な分析を自動化することが可能です。このような高度な分析能力は、企業にとっても大きな力となります。
マーケティングツール開発ができら最強です。
自社専用のマーケティングツールを開発するスキルは、他社との差別化を図るうえで非常に有効です。例えば、広告運用を効率化するツールや、顧客データをリアルタイムで可視化するダッシュボードを作成することで、業務の効率を高めるとともに、マーケティング施策の精度も向上します。
私もまだ身につけていませんが今後学んで行きたいと考えています。
プログラミングを学ぶことは、Webマーケターとしての幅を広げるだけでなく、新たなチャンスや可能性を手に入れるための重要なステップです。
そのスキルが課題解決能力を強化し、新しいマーケティング分野への挑戦を後押しすることで、市場価値の高いマーケターとして成長が可能です。
今後は需要の高い「AIエンジニア」もおすすめ
今回説明した事を学んで更なるスキルを得たいとするならばこれからは「AIエンジニア」がお勧めです。
AI(人工知能)やデータ分析の技術革新は、Webマーケティング業界におけるプログラミングの重要性をますます高めています。
これからのマーケターは、単なるマーケティング戦略の立案にとどまらず、AI技術を活用して新しい価値を提供するスキルが求めらてきます。
最近ではCHATGPTを筆頭に
・文字の生成
・画像の生成
・動画の生成
など実際のプロが書いたものと遜色なくこれから先はAIが普及していくでしょう。
これらはこれから先WEB界で重宝されていくのは確定しています。
そこでこれから先需要が高まってくるのが「AIエンジニア」です。
WEBマーケターとしてプログラミング言語をある程度習得してきたら、
今後の需要の高まりが強い「AIエンジニア」に挑戦してみるのも私はお勧めします。
まとめ
Webマーケティング業界での成功には、プログラミングスキルがますます重要になっています。特に、HTML/CSS、JavaScript、PHP、SQL、そしてPythonは、マーケターが学ぶべき主要なプログラミング言語です。それぞれが異なる役割を果たし、Webサイトの改善、データ分析、効率化に寄与します。
- HTML/CSSは、ウェブページの構築とデザインの基礎であり、SEOにも貢献します。
- JavaScriptは、動的なWebコンテンツの作成や、ユーザー行動のトラッキングに有用です。
- PHPは、フォームの処理やWebサイトのカスタマイズに不可欠です。
- SQLは、顧客情報の管理やデータベース操作に役立ちます。
- Pythonは、データ分析や業務の自動化に向いており、マーケティング効果を高める手助けをします。
これらのスキルを磨くことで、マーケターはデジタルマーケティングの最前線で活躍し、キャリアの可能性を大きく広げることができるでしょう。プログラミングを活用して、競争力のあるWebマーケターを目指していきましょう。